ニキビの直接的な原因は、皮脂の過剰分泌と毛穴のつまりです。皮脂過剰を引き起こす原因や毛穴づまりのメカニズムを理解しておくことが大切です。日々のメンテナンス、スキンケア、治療方法をトータル的にご提案し、確実な解消を目指します。
- 【Hanako:N°995】2011年5月12日
- 「自分に合ったフェイシャルサロン探し。」にて、横浜院 三宅真紀院長がクリスタルピーリング、ニキビ撃退点滴についてお答えしました。
- 【Spring 6月号】2011年4月23日
- 「毛穴&大人ニキビ対策」にて、フラクセル2、カーボンピーリングをご紹介いただきました。
ニキビは皮膚疾患のひとつで、医学的には座瘡(ざそう)といいます。そのメカニズムは、皮脂の分泌量が多く皮脂が排出しきれずに毛穴に詰まり、皮脂と不要な角質が混ざり合って角栓(かくせん)化します。
そこにニキビ菌などの常在菌が繁殖するため、炎症を引き起こしてニキビができます。原因として、ストレスやホルモンバランスの乱れによる皮脂の分泌過剰、生活習慣、睡眠不足、化粧品の使用などがあり、それらが複雑にからみあってニキビができます。
ニキビでも20代以降に出てくる、いわゆる難治性の大人ニキビは、様々な方法を組み合わせて治療を行います。
- 思春期ニキビ
- 思春期はホルモンの分泌が盛んになり、過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まり、皮膚常在菌のアクネ桿菌(アクネかんきん/プロピオニイバクテリウム・アクネス)が繁殖します。 皮脂の分泌量が特に多いTゾーン(額から鼻にかけてT字に形どられた部分)に症状がでやすいのが特徴です。
- 大人ニキビ
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大人ニキビは、体内に蓄積された負担が肌の新陳代謝にまで影響しているのが原因です。
乾燥、睡眠不足や偏った食生活による生活習慣の乱れ、ストレスによるホルモンバランスの崩れなど、さまざまな要因が複雑に絡み合ってできます。
季節に関係なく一年中でき、口周りやあごにかけてのフェイスラインに症状がでやすく、治りにくいのが特徴です。
- 白ニキビ
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白ニキビは、閉鎖面皰(へいさめんほう)とも呼ばれています。蓄積された古い角質が毛穴に詰まり、皮脂がスムーズに排泄されず、毛穴が徐々に大きくなって皮膚が膨らんでいる状態をいいます。
膿(うみ)が白く透けて見えることから白ニキビと呼ばれています。直径が1~3ミリ程度で初期段階のニキビといわれ、まだ炎症を起こしていないため、刺激しないようにすることが大切です。
- 黒ニキビ
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黒ニキビは開鎖面皰(かいさめんほう)と呼ばれ、白ニキビとは逆に毛穴が開き、皮脂が空気に触れて酸化した黒くなった状態をいいます。
主に鼻や鼻の脇にみられ、白ニキビ同様、炎症は起こしていないので早めのケアが大切です。
- 赤ニキビ
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赤ニキビは、白ニキビや黒ニキビのケアを怠った結果、アクネ桿菌や表皮ブドウ球菌が毛穴で繁殖することによって、皮膚の中のたんぱく質を刺激し、炎症を起こして悪化した状態をいいます。
炎症が起こると白血球がニキビ菌を攻撃するため、周囲の組織が傷つけられ、凸凹や赤み、色素沈着などのニキビ跡へ繋がってしまいます。