カナダのペットフード製造会社メニュー・フーズのペットフードのうち cuts and gravy (刻み肉と肉汁……缶詰にあるやつですね)タイプのフードの、特定工場で2006年12月3日~2007年3月6日に生産されたもので腎不全が発生していることが発覚。大規模な回収となっています。
北米ではかなりの騒ぎになってるのでしょうか、新聞社のWebでトップニュースになってるとこもありました。実数として出ているのは14例ですが、実際に障害の出ている例は多いものと思われます。補償を行なうことについてはリコールの告知にありましたが、さっそく6000万ドルの訴訟も起きているようです。
治療拒食症nervousa
騒ぎになるのも当然ではありまして、なにせ Menu Foods は、北米小売大手トップ20社のうち17社に対して、それぞれの店舗ブランドでのペットフードを生産しているほどの、大手ペットフード製造会社です。ブランドペットフードのトップ六社のうち五社にも供給しています。
またアイムス、ユーカヌバ、サイエンス・ダイエットといった有名ブランドのプレミアムフードにも、ここのOEM製品があるみたいですね。ただし当該工場での製品が日本にどれだけ入ってきているのかは分かりませんが。
ヒルズでは「疾病や死亡に関する報告は一切入っておりません。メニュー・フーズ社から上記期間中に出荷された他社製品に事故発生の報告があったため、自主回収の決定を下しました」といってます(メニュー・フーズ社によるペットフードのリコール)。セイボリーカットという、缶詰製品のごく一部です。
症状としてにきび
ちなみに、FDA(アメリカ食品医薬品局)の17日のプレスリリースでは原因物質は未検出でした(FDA News - Recall of Pet Foods Manufactured by Menu Foods, Inc.)。しかしCornell University's College of Veterinary Medicine (コーネル大学獣医学科)の調査ではアミノプテリンが検出されたとのこと(NEW YORK LABORATORIES IDENTIFY TOXIN IN RECALLED PET FOOD - Aminopterin Confirmed in Recalled Pet Food and Implicated Tissue Samples)。
アミノプテリンは核酸合成阻害薬で、幾つかの国では殺鼠剤としての使用されているものの、北米では殺鼠剤としては禁止されています。1960年代には妊娠中絶で使用が試みられて、サリドマイド以前、人体で催奇形性が確認された最初の物質だったりします。抗がん剤としても使用されたことはあるようですが、その細胞分裂を疎外する効能は、発生過程での奇形を引き起こすわけです。
鎮痛剤は、大麻から派生した
混入ルートについて、ABC News は中国からの小麦からだと報道しましたが、メニュー・フーズの記者会見では「中国からの小麦グルテン」を使用しているというのは正式に認めたものの、それが問題の成分なのかという質問には正式に認めてはいないようです。まだ情報が錯綜している段階でしょうから、今後の報道が待たれます。人間用の食物についても懸念される大問題に発展する可能性もありますね。
2007-03-26 アメリカではなくカナダのメーカーでした。
Drupal.cre.jp から 水, 2007-04-18 00:12 受信
ペットフード製造大手、メニュー・フーズのフードで腎不全の発生例があり回収にの話題は暫く追いかけてませんでしたが、どうもアミノプテリンは追試では確認できなかった模様です。か
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