2012年5月8日火曜日

Matta君、最近どうしてますかねぇ?:新生児期の落とし穴あれこれ:ミルク編


前回、子供が産まれたときに必要となる「もの」について書きました。

今回は、子供が産まれたてのときに起きがちな、悩みや混乱について書いてみたいと思います。

まずは最初に直面するミルクに関する混乱

母乳がたっぷり出る場合は、基本的には母乳でいくと思うのですが、量が足りない場合やあまり出ない場合は、ミルクを追加していくことになります。母乳メインの場合でも、ミルク無し、というわけにはいかないとは思います。
(※母乳に関する考察は、重要な問題なのでこの記事の最後に1節設けます)

・ミルクの選び方
ミルクはメジャーなメーカーとしては4社(森永、明治、和光堂、ビーンスターク)あります。産院には各社の営業マンが入っていて、その営業力の強さによって産院がメインで使うミルクが決まります。その他のメーカーも、試供品ということで退院時にミルクをもらえます。

退院後は、まずは産院で使っていたメーカーのミルクを1缶使ってみるのが基本だと思います。赤ちゃんとしても飲みなれてますから。

その間に、どのミルクを選ぶのがいいか、という話になります。

メーカーによる重要なミルクの違いは次の3点。

1.成分
2.消化
3.価格

まず気になるのは1の成分でしょう。私は、4社のミルクについてパッケージについている成分表を横並び比較してみました。

メーカーによって、成分の差は想像以上にありました。比較に使ったエクセルファイルを公開します。


※次に書く授乳管理シートも付属しています。

・・・とはいえ、現実問題として成分の違いは、ミルク選びには重要ではないのです。それ以上に重要なのは次の項目。

2.消化
母乳にせよミルクにせよ、液体しか摂取していな赤ちゃんは、基本的に便秘だそうです。息子は実は便秘傾向はなかったのですが、それでも丸一日出ないと心配になります。

で、ここでミルクの消化という問題が出てきます。

実は、成分以上に違うのがミルクによる便通の違い。

我が家で試した3ブランドでは、

便の硬さ 「はぐくみ」>「ほほえみ」>「はいはい」

という違いが。具体的には・・・

「はぐくみ」は固形に近い便が出るが便秘気味になりやすい。
「ほほえみ」、「はいはい」は水っぽい便になりやすい。

という感じです。

じゃあ「はいはい」がいいのか?というとそうではない。

消化がよく便通が良い、ということは、「早くお腹がすく」=「次のミルクまでの時間が短い」という大問題が発生するのです。(※ちなみに母乳も消化が良いため上記の問題がある)

通常でさえ3時間おきに大泣きしてくれるので、ミルクの合間の平穏な時間は、特に新生児期は貴重なのです。なので、ミルクの間隔はある程度保ちたいわけです。


便秘clomidしながら

その点、「はぐくみ」は腹持ちが良いため、ミルクの間隔はきちんと保てます。が、上記のように便秘がちに。

と、いうように、見事なトレードオフが成立するわけです。

我が家では、この特性を活かし、ハイブリッドで対応しました。

基本は「はぐくみ」を与え、1日に1、2回は「はいはい」を与える。

「はぐくみ」の腹持ちのよさと「はいはい」の便通のよさのミックスで、1日1~2回の便通と授乳間隔のキープの両立を実現しました。

と、いうように、実運用レベルでは消化特性によって使い分けることが最重要となります。

ミルクごとの消化特性は、赤ちゃんによって異なると思いますので、メーカーがくれる試供品で試してみま� ��ょう。

最後に3.の価格。これは意外と重要。1缶あたり定価で3000円近くします。和光堂は例外的に安いです。いずれにせよ、少なくとも1年はヘビーユースするものなので、なるべく安く調達できる手段を確保しておくことが重要です。アカチャン本舗などでよくある2缶セットで3980円が狙い目です。これは、おまけの品がついてくるのでさらに良し。というか、これ以外の売価では高くて手を出せません。

と、3点の違いを説明しました。

退院して家に戻ってきて、産院で使っていたミルクが1缶終わったら、退院時にもらえる各社の試供品を試してみるのはいかがでしょう。

※退院直後は、赤ちゃん自身の便通や授乳量が安定していないので微妙です。2週間くらいすると安定するので、そこから� ��すのが違いを見るポイントです。

やってはいけないこととしては、「このミルクしか飲まさない」という決め打ちでしょう。ミルクはメーカーによって成分がそれなりに違いますから、1メーカーだけだと、栄養に多少の偏りがでます。それ以上にやっかいなのは、赤ちゃんが「1社のミルクしか飲まなくなる」ということになる可能性があるからです。

この場合、保育所や外出時など、違うメーカーのミルクしかないような場合に困ることになります。

複数メーカーのミルクを飲ませて、「いろんな味があるんだよ」と赤ちゃんに慣れてもらうことも重要ではないでしょうか。

2.授乳量管理
赤ちゃんにいったいどれくらいの量を飲ませればいいのか?
うちの赤ちゃんは飲む量が足りてるんだろうか?

など、授乳量に関する戸惑いは案外大きく、お母さんを不安にさせるものです。

まず、1日の授乳量の目安について。

これは、ミルクを購入するとミルク缶の蓋に授乳量が書いてあるので、これが目安になります。

ただし、メーカーによって記載している分量が異なる点と、新生児期は出産時の体重や体格の個体差が大きいため、あくまでも「目安」とするのが重要です。また、ミルク缶に記載の分量は実際の必要量よりもやや多めという話も聞いています。


幼児、不安障害

まずは産院で指導された分量から始めるのが良いと思います。我が家では50mlから始めました。

その後、ミルク缶に記載の分量を目安に1回あたりの授乳量を増やします。とはいえ、飲ませるときによって飲み切れない場合や、飲めない場合などがあります。

お母さん心理としては、「さっきはちょっとしか飲めなかったけど大丈夫かな?」など、すぐに心配になります。

そこで、私は7日移動平均を指標とする授乳量管理を導入しました。

我が家はほぼミルクでしたので、毎回の授乳量が正確にわかります。それをすべて記録し、「1日ごとの授乳量」を毎日算出します。

しかし、「1日ごとの授乳量」だけでは、24時前後の授乳が日をまたぐかど うかで大きく変動しますし、体調によっても変わるため、傾向が見えにくくなります。

ただでさえもナーバスな母親に、上下する数値は目の毒です。

そういった日による誤差を吸収するため、直前7日間の平均値で傾向を見ることで、授乳量が安定して増えているかどうかを把握することが可能になります。

授乳管理に利用したエクセルファイルを公開します。(上記のファイルと同一)


※我が家での実データが入ってます。

授乳管理は、安定して授乳量が増えていることが明らかになれば、お役御免でよいと思います。記録が必要な期間は3~4週間といったところでしょうか。(最初さえうまくいけば、あとは勝手に大きくなる・・・)

上記ファイルのグラフを見ていただくと明らかですが、日単位ではかなりの上下があります。1回あたりの授乳量も同様です。しかし、7日平均を見ると、直線的に安定して増加していることが明確にわかります。

出産後の母親は、非常にナーバスですので、1つでも多くの事項について、不安を取り除くことが大切です。そのためにはファクトとロジックで「順調」という証拠を積み上げることが効果的です。

【母乳について】
出産を経験して思い知ったことは、「完全母乳※信仰」の影響力の大きさです。
※完全母乳とは、母乳だけで子供を育てること。完母(カンボ)と略される。対語は完全ミルクで、粉ミルク100%の場合。完ミと略される。

議論を呼ぶ話題ではありますが、あまりにナンセンスな発想が世にはびこっているので、やや強めの主張をしたいと思います。(育児経験がない場合、「当たり前」のことをなぜあえて主張するんだ?と思うかもしれません。)


パイカと漬物

今、巷では「母乳ブーム」となっています。母乳で育てると、母親の免疫が子供にも移って風邪に強くなる、等々の母乳効果に関する説明なされ、いかに母乳比率を上げるか、ということを重要視する母親が多いようです。正直、母乳の良さ=完全母乳がすばらしい、ということ自体にロジックが通らないので、まさにトンデモ理論ではあります。(母乳はすばらしい=非母乳を与えてはならない、ではないですから。)

上記のような強すぎる母乳への意識が、逆に育児に弊害を与えている実態がわかってきました。子育て5ヶ月にもなると、ママ仲間が増え、いろんな子育て家庭の内情を知ることができるのです。

ケース1:母乳の出が悪い母親自身が悩む
母乳の出が悪いお母さんはそれなりの割合でいらっしゃいます。そのお母さん方が出産後まず悩むのがこの問題。父親からすれば「粉ミルクがあるからいいんじゃね?」という感じですが、母親にとっては「私は母親失格なんじゃないか・・」とまで思いつめる場合も多々あるようです。

ケース2:母親の母親、または夫の母親が「完全母乳信仰」
これは最悪です。我が家の場合は全くこのようなことはありませんが、世の中にはままあるケースのようです。このケースでは、母親の母乳の出が良くても悪い影響があります。子供が男の子の場合、必要とする授乳量が多いので、現代人の母乳ではすぐに量が追いつかなくなるんですね。しかし、母親の親たちから「完全母乳でなきゃだめ!」というプレッシャーがあると、ミルクを追加したくてもできなくなってしまいます。ましてケース1のような母親なら、もう自殺ものでしょう。

このケースがもたらす結果としては、ケース1との併発の場合、母親のストレスが極大に達して大変なことになりますし、そうでない場合でも、赤ちゃんの成長が遅く成長曲線の下限あたりになってしまいます。すると、赤ちゃんはお腹が十分� ��満足できないので、すぐにお腹がすいて常に泣いているような状態になりますし、赤ちゃん自身がまとまった時間の睡眠が取れなくなるため、親子両方が寝不足&ストレスフルな状態になります。(実際、完全母乳のこだわりをなくしてミルクを導入したとたん、泣くことが減ってよく寝るようになったそうです)

ケース2の事例を耳にしたとき、驚きましたね。これは「信仰」というレベルだな、と。

いろんな家の赤ちゃん事情を見ますと、母乳の免疫効果というのはさほど高くないようです。母乳で育てても、母乳効果があるといわれるブドウ球菌に感染する赤ちゃんもいますし、風邪もひきます。一方、ほぼミルク100%のわが子は、1ヶ月頃から毎日外出していても、風邪ひとつひきません。

人間、健康の基本� �食事と睡眠でしょう。

赤ちゃんも、毎日たらふく飲んで、ぐっすり寝ることが一番だと思うんです。


たとえ母乳のほうが免疫がついて病気にかかりにくいとしても、その赤ちゃんの睡眠が足りてなかったり痩せ過ぎてたりすると、多少の母乳効果によるアドバンテージなんて吹っ飛んでしまうのではないでしょうか。

我が息子は、丸2ヶ月たった頃から、夜22時就寝→朝8時起床(途中の起床無し)という規則正しい生活をしてることが、健康と成長に繋がってると思われます。これで、2500g台と早く小さく産まれたにもかかわらず、今では丸5ヶ月で8kgと成長曲線のど真ん中で同じ月齢の他の赤ちゃんを追い抜いてしまいました。

母乳で育てるということは、母親の食事管理などの健康管理に相当の気を使う必要がある、ということ。アルコール・タバコはもちろん、コ� �ヒーや紅茶も控えなければいけません。さらには、食べ物も環境ホルモンに気を使って選ぶなど、かなりの手間隙となります。

実際問題、母親が育児をしてると、まともに家事なんてできないし、食事だってちゃんとしたものを作るのは困難です。母親が、一日の大半を母乳をあげるためだけに生活をしているのならば、完全母乳を推進するのも良いですが・・。

そんな現代の環境ですので、「完全母乳信仰」は、研究室の中でデータを検証して論文を書く科学者の理想論としか言えません。

母親の体やストレス、赤ちゃんのお腹の減りなどと相談しながら、母乳とミルクを併用する、というのが、当たり前の結論といえるでしょう。
(子供が産まれると、この「当たり前」が受け入れられない母親や家族が出現するのです。)

最後にもう一度結論を。

1.赤ちゃんの健康の基本=食う・寝る
 →どうすれば赤ちゃんが、たらふく飲んでぐっすり寝られるか、を考えましょう。

2.お母さん、育児がつらくないですか?
 →どうすれば少しでも楽に育児ができるかを考えましょう。

1.と2.の2点を十分に実現してから、子供をよりよく育てることを考えてみるのはいかがでしょう。すると自然に答えは出てくるはずです。
(1.2.をすっとばした完全母乳信仰によって、お母さんが辛くなったり、子供が寝られなくなる、なんてことは、悲劇としか言いようがないと思っています。)



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